自由に楽に息を吸う

きょうだい児で福祉職女子。思うことを自由につらつらと。

入院

姉が入院しました。

 

このところ調子が不安定で、母へぶつかる頻度が増え、騒ぐ頻度が増え。

わたしも職場に残って仕事をしているとき、母から「姉が暴れているから早く帰ってきて」とヘルプの電話を受けたりもしました。

結果、姉は自分で警察を呼び、病院へ運ばれ、入院となりました。

 

医者は信用しないくせに、薬は必要だと言う。

薬が変わったことでナイーブになっていた面もあり、調子が悪いから薬が必要、との意思はあったようです。

精神科病院へ向かう救急車へ乗ることは拒まなかったそうです。

その場で医師に入院を勧められ断固拒否。結果、親の同意による医療保護入院となりました。

 

遅かれ早かれ、だったのかもと思う。

そう思い始めてもう何年経ったのだろうか。とも思います。

 

通院だけでは、本人の状態を医師に把握してもらうことはできないと思っていました。

本人も通院を避けたがるし、自身の体調や精神面の変化をきちんと伝えられていない上、医師やカウンセラーとの対話による精神療法へ向き合おうとしていないことが分かっていたためです。

今回、本人にとって不本意ながらも、やっと、しっかり医療と向き合う機会になったと思います。

やっと。

 

ただ、退院するときには家で生活する上で支障となる部分をある程度改善していてもらえないと、同じことの繰り返しになります。

私や弟はそれを危惧しています。

結局同じなんでしょう、と。

そこは本人と医療に任せて、改善されることを願うばかりです。

 

姉不在の家で、やっとこういう家族間のちゃんとした話し合いができるようになりました。

これまでは姉が聞いたら不穏になるような内容は、決して口にできませんでした。

それが十何年も続いていました。

 

この機会にちゃんと話さなくては、とも思うし

また同じことを繰り返すなら、結果母親を苦しめるなら言わない方がいいのかとも思うし

わたしにはもう分かりません。

家族を家族と思えていない状態が長すぎたので、ここからどう構築するものなのか、ひとときの平穏をもてあましてしまいそうです。

 

初めて、家の中でくつろげます。

息が吸えるまではいかないけれど、少しだけ穏やかな気持ちになれました。

 

本来の家となる日がくるとは思えませんが、少しだけ。