自由に楽に息を吸う

きょうだい児で福祉職女子。思うことを自由につらつらと。

犠牲になるきょうだい

弟は母へ、将来姉の面倒はみられないと話しているそうです。

そのことを母から聞きました。

 

弟がそれをはっきり母へ伝えられていることに安心しました。

 

弟も学生時代から学校を休みがちでした。

外で働くのは、不安なようです。

今は、うちの自営業を弟がやっています。インターネットを利用したものなので、家にいられる仕事です。

父の世話は、母と弟が主にやっています。

 

弟もきっと、わたしのようにどこかしら調子を崩してはいるのだと思います。

絶対、今の生活をつらく感じていると思います。

家のことを背負って。

ただ、家のことをすることで彼はお金を得られるし、仕事のある状態でいられる。

それがなければ無職になってしまう。だから弟は堪えているのかなと思います。

 

わたしよりも家に縛られていると思います。

母に弟は、「介護の必要な父もいて、自分は結婚なんてできないと思う」と話したそうです。

わたしはその気持ちが痛いほどわかりました。

家のことをしなくちゃいけないのに、そうしていないと一社会人としての自分を保てないのに、家があることで外にも出られず、婚活なんて考える余裕などないのだと思います。

だって、日中も夜も父の付き添いをしなければならないんだから。

週末の夜だけわたしが代わるので、そこで息抜きをするしかない状況です。

なんて酷いことをしているのだろうと、わたしは自分で自分が情けないです。

代わりたいけどわたしも限界なのです。

 

母はそんな弟の弁を受けて、「まだ若いんだしそんなことないのにね」とわたしに言いました。

わたしには考えられない言葉でした。

わたしが今もし彼の立場なら、絶対考えられないです。結婚なんて。

 

わたしはわたしだったから、社会に出て働いて家がメインでなかったから、結婚したいとも思えたけれど、弟の状況でそれができるわけないことは予想がつきます。

なんて酷い姉なんだろうと思っています。

弟を犠牲にして。

 

弟は、父が介護の手を離れてからでないと自由になれません。

そのうえ姉の存在もあります。

姉のことははっきり放棄したと言えたとしても、わたしが家を出て行ってしまったら、結局弟が対応しなければならない場面が出てくるのではないかと思っています。

母だって老います。

姉が自活できないかぎり、弟はきっと自由にはなれないのです。

 

血縁ってなんて苦しいものなのだろうと日々思います。

将来が真っ暗です。

わたし一人逃げて、なんて酷い姉だろう。

一抜けて、責任を押し付けて。

 

どうすればいいんだろう。

家を出るのが迫っている中、苦しくなってばかりです。