自由に楽に息を吸う

きょうだい児で福祉職女子。思うことを自由につらつらと。

父と弟のこと

父の日でしたね。

 

わたしの父親は同級生の父親たちに比べれば高齢で(母との年の差が10歳以上)、わたしが幼い頃から持病の治療をしながら働いていました。

わたしが高校生の時に継続した医療が必要な状態になり、今もそうです。

わたしが社会人になり少しした頃、転倒骨折しお決まりの大腿骨頸部骨折を経験。

その少し前から、入院すると不穏になるようになっていました。

手術とリハビリで2か月程度の入院でしたが、夜中に電話がかかってきたりと家族としては辛かったです。

 

今も要介護状態です。遠監視と一部介助という感じ。

認知症の面では、見当識障害軽度、短期記憶障害軽度という感じです。

あるあるですが、認知症の病識はなく、自身が高齢であり年相応の老化があることや世間の同年代の状況を理解することは難しい状況です。

 

姉との折り合いは悪く、不登校から始まった姉の心身の不調を受け入れられない言葉掛けがあったことがきっかけで、姉は父を完全拒否。敵かのようにみています。それはいまも同じです。毛嫌いしています。

 

そのため、同じ空間で過ごすことに姉が耐えられなくなり、いつの間にか実家に隣接する父方祖母の家(既に他界)に父のみ生活することに。

おかしいですよね。そんな生活が何年も続いていますしその延長で父は今も家に入れないのです。姉が建てたわけじゃない家。維持費も何もかも一切の負担をしていない家。

それを占拠するのは姉です。

異様だとは分かっています。

 

父が要介護になり、同じ家で生活をしないというのはわたしたち家族にとっても色々と支障のあるものになってきました。

夜は寝泊まりしにわたしか弟が。

日中は母か弟が。

姉だけがずっと家を占拠する。

母も弟も疲弊しています。

わたしも平日めいっぱい仕事して、週末の夜がそれに奪われるのは正直辛いです。

 

わたしの個人的な主観でいえば、姉を生かすための責任を背負い、それぞれの生活を犠牲にしてきた父と母は可哀想です。

 

このまま老いていくのかと思うと苦しくてならない。

かといってわたしも心身に不調をきたし、この暮らしを続けていくのは限界だと知る。

弟の気持ちを聞いたことは無い。

けど、弟はわたしより早くに不調をきたし高校から不登校、友人や社会生活はなんとかなるものの社会に出て独立し働くのは難しそうな感じ。

一番の被害者は弟なのかもしれない。

けど弟は家のことをやる代わりにお給金を得ている。自営業の手伝いという形だ。

わたしはそれはしていない。

 

生粋のきょうだい児である弟を置いてわたしは家を出るのです。

それを思うととても苦しい。

 

でも、わたしはわたしの人生を生きたいのです。

何より申し訳ないのは弟に対してだけど、わたしはわたしの道をいきたい。

家に、姉に潰されてひとり生きて身動き取れず死んでいくことはしたくない。

 

自殺されたり失踪されるよりはましだろう。

そう思ってわたしは実家を出ていきます。