自由に楽に息を吸う

きょうだい児で福祉職女子。思うことを自由につらつらと。

渡瀬悠宇さん

先日、漫画家の渡瀬悠宇さんが、ブログにこのようなことを綴っておられました。

 

うまく言えぬが、きょうだい児。|https://ameblo.jp/wataseyuu/entry-12377877028.html

 

わたし、「ふしぎ遊戯」がとても好きで、連載されていた当初は夢中になって読んでいました。

去年くらいに、また通して読んで。コミックレンタルで見かけて、次は外伝にも手を出したいなと思っていたところでした。

 

境遇や環境は違えど、同じ「きょうだい児」だったんですね。

ブログに綴られている言葉に共感しきりでした。

カウンセリングをして自分の内面と向き合っているときが一番揺さぶられるのだと。

わたしも精神科の主治医との対話を通して自分がきょうだい児としてずっと苦しんできたことに気付いたとき、ものすごく不安定になりました。

自分がこれまで当たり前だ、しょうがないことだと理解してやってきたつもりのことが全て自分の内面に溜まっていたこと。

姉が嫌いなのではない、母に同じように愛されたかったのだと気付いたこと。

内面をえぐられるような気持ちでした。

真実と向き合うのはこんなにも苦しいことなんだと思いました。

 

その真実に蓋をして、これまで平気なふりをして生きてきた自分に、なんて言葉をかけていいかわかりませんでした。

今も分からない。

でも、先生が「えらかったねえ、辛かっただろうに。よーし、よーし。」と言ってくれたとき、

本当のわたしはそのときに初めて見つけてもらえたんだと思いました。

わたしも見つけられずにいた本当のわたしを見つけてくれた。

嬉しかったです。

 

渡瀬さんは、整理できないまま、ぶつけることができないまま、お母様を亡くされたようでした。

わたしはどうなるだろう。

ぶつけることなく、実家を離れて、地元を離れるつもりだけど、

いつかぶつけなかったことを後悔する日がくるのだろうか。

 

 今はまだ、分かりません。

 

ただただ、同じような思いをされてきた渡瀬さんがいること、

世の中にたくさんいるだろうきょうだい児の皆さんが、一人じゃないと思わせてくれること。

家の中ではひとりぼっちでも、家だけが全てじゃないと外に目を向けさせてくれることを、感謝しています。